光トポグラフィー

光トポグラフィー検査について

精神科診断のトピックス
うつ病と今まで診断されていた方の中に、軽い躁状態を経験する双極Ⅱ型気分障害の方が多く含まれていることが分かってきましたが、うつ病との鑑別診断は、躁うつ病(双極Ⅰ型)と違い容易ではありません。統合失調症の症状は近年軽くなったと言われており、以前よりも診断がつきにくくなっています。ひきこもりの中にも、こうした病気をバックグラウンドに持つ方もおられますが、社会から孤立したことによる二次的な症状に隠れ、診断を難しくしています。 今まで精神科・心療内科では病歴聴取、心理テストなどをもとに診断をおこなってきましたが、科学的・客観的な診断の補助になる検査方法はありませんでした。

光トポグラフィー検査の意義

科学的・客観的に診断補助を行う、まったく新しい画期的な装置です。
うつ病の症状が改善すると、側頭葉の血 流が増加することが示唆されており、今後本検査は、治療評価にも応用できるのではないかと考えらえています。

光トポグラフィー検査の実際

おでこに計測用のパッドをあてるだけで、約15分で終了します。
注射・針刺しなどは必要ありません。検査前に特別の準備は必要ありません。食事・入浴・運動は通常通り可能です。お薬はいつも通りお飲みいただいて構いません。
人体には無害で、痛みなどはありません。検査そのものの影響で体調を崩すことはありません。安全性が高いので乳児から成人まで検査可能です。

日立製作所製 医療機器認証番号229ABBZX00031000

  • 光トポグラフィー検査の実際 フロー1
    椅子に座って頂きます。
  • 光トポグラフィー検査の実際 フロー2
    プローブをかぶりながらビデオ映像で測定内容を理解していただきます。
  • 光トポグラフィー検査の実際 フロー3
    音声ガイダンスに従って測定します。 (語想起課題)
  • 光トポグラフィー検査の実際 フロー4
    検査の後はすぐにお帰りいただけます。
光トポグラフィーの原理

光トポグラフィーの原理

光(微弱な赤外線)を用いて大脳皮質の自然に存在する酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの変化を計測します。
脳の前頭葉・側頭葉の血流、ヘモグロビンの変化を測定しグラフ化します。
グラフ化されたデータをコンピュータにより自動解析し、課題に対する脳の活性化様式のパターンを確認することにより、臨床診断における鑑別診断の補助をします。

精神疾患毎にヘモグロビン変化パターンが異なり、うつ病(単極性気分障害)・躁うつ病(双極性気分障害)・統合失調症を鑑別診断できます
単極性うつ病郡平均
単極性うつ病郡平均
半極性障害郡平均
半極性障害郡平均
統合失調症郡平均
統合失調症郡平均

心の風クリニック千葉・船橋、あしたの風クリニック通院中で、光トポグラフィー検査をご希望の方へ

検査をご希望の方は、まず主治医にご相談ください。 検査は完全予約制です。予約は通院中のクリニックを通して行います。結果は次の外来で主治医からご説明いたします。 今のところ、光トポグラフィー検査は診断の補助と位置付けられており、検査ではっきりと診断がつかない場合、検査結果と診断が違っても診断名が変わらない場合もありますが、ご理解ください。 光トポグラフィー検査は医療保険の対象外です。実費負担をお願いいたします。

光トポグラフィー検査は千葉で実施しています。
心の風クリニック船橋、あしたの風クリニック通院中の方は、検査日のみ千葉をご利用いただきます。
現時点では光トポグラフィー検査は、心の風クリニック千葉・船橋、あしたの風クリニック通院中の方に限定して実施中です。他院通院中の方は少々お待ちください。

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