デイケアコンピュータ室

うつ病復職支援デイケア(リワーク)

うつ病またはうつ状態の治療のために休職・休業されている方を対象にした復職支援専門のデイケアです。 当院通院中の方はもちろん、他院通院中の方も主治医を変更することなくご利用いただくことができます。 うつ病リワークデイケアでは、現在休職中で、うつ病患者(双極性障害含)で、症状が ほぼ回復期にある方に対して、復職準備性(再発せずに復職できる状態にあること)を高めることを目的とした精神科リハビリテーションプログラムを実施しています。プログラムの内容につきましては、会社出勤と同じように週5日決まった時間に通って頂き、行動活性化療法や認知行動療法等のセルフカウンセリング法を学び、集団精神療法の体験を通じて、自身の疾病理解やセルフケアを身に付け再発防止策を構築することを目指します。リハビリ期間はおおむね4か月~6か月です。 当院のリワークの特徴は、各個人が「再発防止」というプロジェクトチームを立ち上げることです。他の利用者やスタッフがそのチームの一員となり協働してプロジェクトを遂行させ、「当事者研究」をすすめていくという構造を作ることで再発防止に効果をあげています。

当院は先駆的な試みであるうつ病復職支援デイケアの団体である「うつ病リワーク研究会」の正会員です。

当院のデイケアの特徴

当院のプログラムには次のような特徴があります。

  1. 復職を目指す方に限った、「うつ」の専門のプログラムです。(リワークを名乗るプログラムの中には、統合失調症など重い精神病と一緒のプログラムや、就労の経験の無い方・失業中の方と一緒のプログラムもあるようです。) 
  2. 当院はデイケア(午前と午後のフルプログラム)です。(リワークを名乗るプログラムの中には、毎日ではないものや、ショートケアなどを使ったごく短時間のプログラムもあるようです。フルプログラムを復職の条件としている企業も多くなってきました。そのような場合は当院のリワークをご利用ください。) 
  3. 負荷によって再発・再燃の可能性の高い病気に関して、専門の医療スタッフが当院の医師(精神神経学会専門医+厚生労働省精神保健指定医+産業医/労働衛生コンサルタント)と共同で治療に当たります。(リワークを名乗るプログラムの中には、医師の居ない施設で行われているものもあるようです。)
  4. 他の精神科医療機関へ通院中の方でも、主治医を変更せずにご参加いただけます。
  5. 復職支援デイケアには、実際に職場に通うように電車に乗り、職場に近い環境でリハビリテーションを行うという、模擬出勤的な意味合いもあります。船橋駅前/千葉駅前のビル内にある当クリニックの立地、オフィス的なワークルームでの訓練は、この目的に適しています。
  6. 女性の方も多数参加されています。利用されている方の年齢は20代から50代まで様々です。

時間・曜日

月曜日-金曜日 午前9時半-4時  ※外来休診日(祝祭日・年末年始)はお休みです。

ご利用の対象となる方について

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病気の回復とデイケア利用のタイミング

うつ病では症状が強く出現し、服薬と休養が大切な急性期から回復期・寛解期を経て治癒していきます。
復職支援デイケアでは回復期~寛解期までの方に対して復職に向けたサポートを行っていきます。
急性期:静養しゆっくり身体を休めることが何より大切です。
規則正しい生活をする必要はありません。睡眠を十分とり、のんびりと自然体で過ごしてください。
回復期:無理のない範囲で日課を作り、取り組み始めましょう。
うつ病の回復には波がつきものです。課題が出来ない日があっても焦りは禁物です。
徐々に生活リズムを整えて、いきましょう。
寛解期:症状はほとんど軽快し、改善したように見えますが時折波があることがあります。
体調や気分に注意しながら日課をこなすようにしていきましょう。
維持期:症状は軽快し、その状態を維持していくことが大切になります。
通院やセルフモニタリングなどの再発予防対策を続けていきましょう。、

うつ病回復 復職デイケア

デイケア利用までの流れ

ご利用希望の方は、まず電話でお問い合わせください。当院の診察は予約制ではありませんが、デイケアご利用の方には初診の曜日をご案内いたします。他院通院中の方で、当院デイケアのみ利用することも可能です。
デイケア利用開始までのプロセスは、

  1. 当院外来を受診
    ※主治医が他院の方は紹介状と診療情報提供書をお持ちください。
    ※デイケア担当医の受診をお勧めします。予約は必要ありませんが、日時は事前にお電話でご確認ください。[TEL:船橋047-422-1750 千葉043-202-3101]
  2. デイケア問診票の記入
  3. 問診票が完成したら2回目の外来受診(デイケア問診票を提出)
  4. デイケアスタッフとの面接  担当医の指示のもと、問診票を参考にデイケアスタッフが面接をいたします。
    1時間~1時間30程度のお時間をいただいております。
  5. デイケア会議での判定  デイケア担当医・デイケアスタッフによる受入検討会議を行います。
  6. デイケア受け入れのご案内  会議の結果はデイケアスタッフよりお電話でご連絡させていただきます。
  7. デイケア参加開始  デイケア担当医の診察から正式参加まではおおよそ1 ヶ月弱ですが、申し込み状況によってはこの限りではありません。

デイケアのプログラム

職場復帰を目指し、集団と個別の両面から再発予防に取組んでいきます。
生活リズムや体調管理・精神療法を組み合わせたセルフモニタリング及びコントロール能力の習得、
コミュニケーション能力の回復及び修得を中心に復職後の体調管理に役立つ力をつけられる様に考慮したプログラム内容になっています。(以下は一例です。カリキュラムは頻回に改変しグレードアップを図っています)

   


治療プログラムの目的は「セルフコントロール」「セルフモニタリング」「コミュニケーションスキル」の習得にあります。実施プログラムの細目も、これらに沿って編成されています。

個別プログラムではデスクワークを想定した自習課題の他に、休職に至る経緯の分析や活動記録票の作成、認知行動療法のホームワーク等セルフコントロールを目標とした課題に取り組んでいる。個別面談では、認知行動療法や行動活性化療法の理念にある共同治療者という発想やうつ病は個人と環境の相互作用から生じるという視点から、再発予防策に向けた課題抽出を行い、個別支援計画を立てて行きます。 行動活性化療法とは、活動記録表を用いてセルフモニタリングを行う治療法です。これは生活リズムを整えたり、うつ病エピソードに先行する生活習慣を見つけ出すことだけでなく、気分と疲労のチェックを行い疲労感や否定的思考や感情が起こる前後の行動を分析することで、行動を活性化させ、問題を解決するための対処法を見つけたり、行動計画を作成する事が目的です。最終的なモニタリングの目標には、うつ病に見られる逃避、回避のパターンを本人が自覚することです。不快な感情を感じないために行う行動が逃避行動であり、逃避行動を続けていく結果、その状況自体を避ける行動をとることが回避行動です。これらの行動を対処行動に変えていくような生活習慣を構築していきます。 また、個人が日常生活の出来事に携わる中でのストレスや休職に至る経緯の分析から抽出した課題を材料にして、認知行動療法等のセルフカウンセリングの手法を身につけ、セルフコントロール法を学んでいきます。 復職準備段階に入ると、通勤訓練、リハビリ出勤を実施し、企業の復職支援との連携が始まると同時に、当事者研究の仕上げとして卒業論文を作成し、利用者の前でプレゼン発表し復職していくことがリワークプログラム卒業までの一般的な流れとなっています。 集団プログラムでは、SST、軽スポーツ、アロマリラクゼーション、WRAP(再発防止プランの作成)集団認知行動療法、毎日日替わりの集団プログラムが実施されます。それ以外に共同作業を通じて対人関係を振り返る目的とした不定期に行われるグループワークやメンバー同士がイベントを企画、運営実施する行事幹事グループがあります。デイケア内にも部署を設置しており、そこに所属する事で会社組織での活動も行われます。週に一度の運営会議を通じて、デイケアの運営にもメンバーが参画します。 会社組織に戻るという意味で、休職中の間に対人交流の拡大することが再発防に有効ですし、他者を通じて自らを振り返ることで洞察が得ながら、参加者同士が相互学習的に再発防止策を構築していきます。課外活動として、社交不安の方や双極性障害の方を対象にした疾患別のサポートグループも実施しています。


アロマ・リラクゼーションは、セルフコントロールに有効な手技です。ストレスで自律神経の緊張の高まった状態にある心身を解放します。専門の治療家が症状にあったアロマを選択いたします。


SSTは、会社に戻ってからも役に立つ手技を学ぶことに役立ちます。擬似体験をすることで、実際に戻る前に不安を抑え現実と立ち向かうことが可能となります。


WRAPとはWellness Recovery Action Planの頭文字=日本語訳で「元気回復行動プラン」です。自分が元気でいるために、自分自身が作る現実的な再発予防プランです。アメリカで開発された新しい手法です。

   


認知行動療法は集団で行います。千葉大学精神科認知行動療法グループとの協力のもとで実施しています。実際には復職デイケアのために開発された資料を用いて行います。

デイケアのスタッフ

医師、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士
◎治療を効果的に進めるため、デイケア参加時の様子を主治医に伝え、連携をとっています。必要に応じ、会社の産業医・人事・産業保健スタッフ・外部EAP(産業保健サービス機関)と連携をとることも可能です。お尋ねください。

デイケアルーム 船橋

デイケアルーム

デイケアルーム千葉

リワークはどこも狭い空間に多くの利用者がひしめいているという印象はありませんか?当院では規定の数倍の広さを確保し2方向以上に窓のある明るい落着いた空間で、 効果的に復職に向けてのリハビリが行えるように配慮しています。 

デイケアの費用

各種健康保険制度が適用されます。自立支援法(申請が必要です。主治医に相談してください。)を併用すると、更に費用を軽減がされます。なお、活動内容により、一部実費を頂くことがあります。

1回の自己負担額(健康保険の種別によって異なります)

健康保険利用による3割負担の場合 2,470円
自立支援医療費制度併用の場合830円
※障害者自立支援医療費制度の利用には申請が必要です。主治医に相談した後、お住まいの市長区村の自立支援医療制度の窓口へお問い合わせください。

※活動内容により一部実費を頂くことがございます。

アフターケア

 

復職後もアフターケアのための治療ミーティングを定期的に行っています。近況報告とフリーディスカッション。復職後の再発予防、就労不安の除去その他を目的としています。デイケア終了後も多くの方が利用しやすいよう、土曜日(千葉)金曜夕方(船橋)に開催しています。

 

デイケアダイニング 船橋
 心の風クリニックDC 千葉

デイケア卒業までのプロセス

 

デイケアに参加されてから復職までの期間は個人差があります。 今まで当院のデイケアに参加された方の平均ではデイケアに4ヶ月~6ヶ月参加され、リハビリ出勤を経て復職される方が一般的です。 しかしあくまで目安ですのでスタッフと相談しながら自分のペースで復職を目指しましょう。回復の仕方しだいでは、期間延長となるケースもあります。

      

よくある質問

Q 参加までの待ち時間はどの位ですか?
A デイケア担当医の初めの診察から約1ヶ月程度です。

Q どんなプログラムから参加するのでしょうか?
A 病状や復職に向けての課題は個々に異なります。そのためデイケアスタッフとの最初の面談で体調やこれまでの経緯やご本人の意向を聴かせていただき、その上でデイケア担当医とデイケアスタッフが話し合い、効果的なプログラムを提案させていただいております。

Q 復職期限まで時間がないのですが参加できますか?
A 当院のデイケアで行っている再発予防プログラムを学んでいただくには3ケ月程度の期間が必要となります。そのため参加していただく際は復職期限まで4ヶ月~6ヶ月以上余裕のある状態が望ましいと考えます。デイケアスタッフにご相談下さい。

Q 見学はできますか?
A 見学はお断りしております。理由としては当院では参加していただいている皆さまのプライバシーを大切にしているためです。参加していただく際には個人情報保護の項目にサインをしていただき、お互いのプライバシー保持に努めていただいております。プログラム内容については診察後の初回面談時に詳細に説明をさせていただいております。

Q デイケア担当医とデイケアスタッフの連携はできていますか?
A 当院では週に1回必ず会議の時間を設け、それぞれの患者様に対してディスカッションを行います。また何か変化があった時は常に連絡を取り合い情報を共有しております。

Q 自分が所属している会社と連携を取ってもらう事は可能ですか?
A 可能です。ご本人の許可があれば会社と連携し、復職を目指すことでより効果的なプログラムが提供できると考えています。

当院は千葉大学医学部精神科と共同で、認知行動療法の普及に努めています。