1.概要

当院の復職デイケアでは集団活動の中で、疾病理解、セルフモニタリング、セルフケア、コミュニケーションスキルを身につけ、復職準備性を高めることで再発防止を目指します。 一人一人が「再発防止策の構築」というプロジェクトチームを立ち上げ、「当事者研究」や「相互学習」という考え方をもとに、スタッフ、メンバーが協働してプロジェクトを遂行させます。一定期間、これらのプロジェクトを遂行するためのデイケア組織に所属することで、会社組織に所属している時と同じような体験を通じてセルフモニタリングに活かして頂きます。 具体的には、午前中はデスクワークを中心とした個別プログラム、午後はグループワーク中心の集団プログラムを実施しています。そこでは、行動活性化療法、認知行動療法や、リラクゼーション法といったセルフコントロール法を習得して頂き、再発防止に活かしていきます。 復職後は職場集団に戻られるわけですから、集団の中でのご自身の対人関係のパターン等、情緒的な部分も含め、気付きや理解を深めていかなければ、症状が改善したとしても、仕事のストレスが加わることで、また同じように再発を繰り返す可能性があります。そこで、さまざまな集団プログラムの中での体験を自身の洞察や成長に役立て、たとえ、復職後、うつ的な状況に陥ったとしても、休職に至らず仕事を続けるだけの「心の耐性」を身につけることを目的にプログラムを展開しています。
2021年4月 心の風クリニックは、日本うつ病リワーク協会千葉大会を主管いたします。当院理事長佐々木が大会長を務めます。企業内の人事担当者様・産業メンタルヘルス関係者様もぜひご参加くだしさい。